ネオジオ本体の映像出力を改善
家庭用ネオジオ本体は映像が綺麗ではない
家庭用ネオジオ本体は、型番にもよりますがRGB出力であっても基本的に映像が綺麗ではありません。管理人の所持している個体も映像が暗くボヤけており、お世辞にも綺麗とは言えません。
これも実機の味だと納得して使っていたのですが、久しぶりに業務用のMVSマザーで「バーニングファイト」を起動してみると、その映像の綺麗さに愕然としました。再び家庭用のネオジオ本体で同ソフトを起動すると、RGB出力でこれかよ!と映像のショボさに我慢ならなくなったのです。
そこで映像出力の改善方法を調べてみると、海外在住のNic034氏がNeopassなる便利な改造モジュールを販売していることが判明。これを使わない昔ながらの方法もあるのですが、Neopassを使うことで作業難易度が低下、さらにアップスキャンコンバーターとの相性も改善されるかも?との話だったので、管理人はNeopassを使う方法を採用することにしました。
今回の作業は、家庭用ネオジオ本体をバイパス改造と呼ばれる手法によって、映像出力を改善して綺麗な映像で遊べるようにするのが目的となります。
バイパス改造の利点
- 画質が向上する
- 改造しても元に戻すことができる
- クリーンなRGB信号が得られる(らしい)
バイパス改造の欠点
- コンポジット出力が使えなくなる(RGB出力のみになる)
- 場合によってはRGBケーブルを買い替える必要がある
- 半田付けの失敗等で基板を壊してしまう可能性がある
- Neopassの購入費用が掛かる(Neopassを使う場合)
ネオジオ本体の基板を確認する
バイパス改造に使う便利なモジュール「Neopass」をNic034氏が販売していますが、ネオジオ本体の基板によって必要な製品が異なるため、注文前に手持ちのネオジオの型番を確認します。
まずネオジオ本体をひっくり返し、ゴム足を全て除去します。全てのネジ(5箇所)にアクセスできるようになるので、プラスドライバーで全て外して本体カバーを外します。
コントローラー差込口を手前とすると、基板の右側にNEO-AES3-○という形式で型番が記載されています。管理人のネオジオ本体の場合は、NEO-AES3-5でした。
なお、NEO-AES3-2までの基板用モジュールは販売されていませんので注意してください。管理人のネオジオ本体はシリアルナンバーが90,000番台だったことから、初期型の本体ではなく、NEO-AES3-4~3-6だろうとアタリを付けていました。
Neopassを注文する
Nic034氏の販売ページ*からNEO-AES3-5に対応した「NEOPASS 3.5/3.6」を注文します。
「NEOPASS 3.5/3.6 (FRANCE SHIPPING)」はフランス国内向けの発送なので、米国以外に発送できる「NEOPASS 3.5/3.6 (WORLD SHIPPING : NO USA sorry)」を注文します。
管理人は1つだけ注文しましたが、万が一失敗した時のために複数個注文しておくのも手です。
ネオジオ本体の基板から不要なコンデンサと抵抗を取り外す
ネオジオ本体からネジ13本程を外して基板を取り出し、Nic034氏のインストール手順解説ページ*に従って、不要なコンデンサと抵抗を半田ごてを使って取り外します。
NEO-AES3-5の場合、コンデンサ4個と抵抗7個を外すことになります。コンデンサはホットボンドで固められているため、ホットボンドを除去してから作業を始めたほうが良さそうです。
抵抗はサイズが小さく一見外しにくいのですが、曲がっているリードを垂直に修正してから押し込んでやると、そう苦労することなく外れました。フラックスを塗布しておけば半田の追加も不要でした。
しっかり掴める精密ピンセット等があれば、さらに作業しやすいと思います。
Neopassを取り付ける
Neopassを位置合わせして半田付けします。インストール手順に従って作業しましたが、コンデンサや抵抗を外すことに比べれば遥かに簡単な作業です。
最後に細めのリード線をCXA1145Pの11ピンとNeopassの規定位置へ半田付けしますが、11ピンのすぐ近くにコンデンサが配置されているため、やや半田付け難易度が高いように思います。
邪魔なコンデンサを一旦外してからリード線を半田付けした人もいるようですが、手間が掛かって大変そうです。管理人は基板の裏から11ピンへアクセスして半田付けし、取り外したコンデンサの穴からリード線を通してNeopassへと繋げるという方法を採用しました。
動作確認する
ネオジオ本体をRGB接続で起動し、映像がどうなったのかを確認します。
電源を入れてみると…おお、画質が全体的にボヤけた感じが減って文字がクッキリ見えるようになっています。素晴らしい。MVS基板には若干劣るような気もしますが、これなら文句無しで遊べます。
あとがき
少し手間が掛かるものの、家庭用ネオジオでもMVS基板に近い高画質が味わえるのは嬉しいですね。管理人のような不器用な人間でも着手できる方法を生み出した先人達とNic034氏に感謝。
この方法で画質を向上させた場合、コンポジット出力が使えなくなるという欠点があるのですが、そもそもRGB出力を利用している管理人には全く関係のない話なので問題ありません。
画質が綺麗になったことでネオジオROMで遊ぼうというモチベーションも湧いてきましたし、再び「バーニングファイト」漬けの日々が始まることになりそうです。