両替機の紙幣識別機を交換

新1000円札の両替に対応したい

遂に出回り始めた2024年7月発行の新1000円札。ピカピカの新札で早速両替だ!…といきたいところですが、管理人が所持する両替機「ラモンケント」は、古い機種のため新1000円札に対応していません。

これまでは旧1000円札をストックしておいて、両替したい時に使うという行為で耐え忍んでいました。しかし、いい加減新1000円札に対応しないと不便だろうということで、重い腰、いや重すぎて地中に埋まりつつあった腰を上げて、新1000円札に対応した紙幣識別機を購入することにしました。

今回の作業目的は、紙幣識別機を交換して、旧1000円札及び新1000円札を100円玉10枚に両替できるようにすることとなります。

新しい紙幣識別機を購入する

「ラモンケント」はメーカーのカタログからも退いている旧製品のため、おそらく純正紙幣識別機の販売はおろか、修理対応すら受けられない(実際に確認を取ったわけではないですが…)と思われます。

ありがたいことに、他社から「ラモンケント」に載せ替えられる紙幣識別機互換ユニットが販売されていましたので、どの道ノーサポートなら買うかとこの機種を購入することにしました。

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こちらが購入した紙幣識別機ユニット。マースウインテック社の紙幣識別機が使われています。

元々付いている紙幣識別機ユニットを外す

「ラモンケント」の正面扉を開けて板金の手回しネジを外し、コネクターのツメを抑えてを引き抜くだけで簡単に紙幣識別機一式を取り外せます。コインセレクターを外した時はやや力が必要でしたが、今回は手回しネジを外してコネクターをスッと引き抜くだけなので簡単です。

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取り外した紙幣識別機ユニットの下部にある板金2つ、銀のプレートは使い回します。

古い紙幣識別機ユニットの板金を移植する

取り外した紙幣識別機ユニットの下部にネジ止めされている板金2つを外します。プラスドライバーで計8箇所のネジを外しましょう。

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外した板金を新しい紙幣識別機ユニットに取り付けます。外したネジをそのまま使い、向きを間違えないように注意しながら先程とは逆の順番で取り付け、銀のプレートを紙幣識別機の紙幣投入口に差し込みます。

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組み上がったら両替機に取り付けて作業終了です。

動作を確認する

電源を入れて動作を確認します。元々の紙幣識別機と比べると電源投入時の音が静かですが、両替スピードはやや落ちているようです。識別に時間が掛かるのかもしれません。まあ問題なく旧1000円札、新1000円札の両替ができるようになったので良しとしましょう。

あとがき

以前コインセレクターを交換した時に、2024年の早い段階で購入することになりそうだという話をしましたが、実際はかなり遅い段階での購入となりました。

理由は単純で、殆ど使わないものに60,000円も出せるか!そのお金で基板買うわい!と心変わりして買い替えを渋っていたのと、ネジ止めだけで綺麗に取り付けられる互換ユニットが販売されていなかったためです。

とにかく、これでようやく気兼ねなく新1,000円札で両替ができるようになりました。後は予約しているアーケード筐体が届けば、高位高禄が御前次第だと言えるでしょう。

なお、この方法を真似することは全くお勧めしません。メーカー対応が終わった製品故に自己責任でやるしかないということですから、サポートが受けられる現行製品をお使いの方は、メーカーに対応をお願いするのが確実です。というか、そもそも焦らずにじっくり探して、現行製品の中古を買えばよかったなあ…。

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