ネオジオROM版のバージョン違いについて

なぜかバージョン違いが存在する

バーニングファイトのネオジオROM版には、仕様の異なるバージョン違いが存在します。これらを便宜上バーニングファイトA、バーニングファイトBと区別し、それぞれの違いを以下に記載します。

バージョン比較

項目 バーニングファイトA バーニングファイトB
難易度 選べない 選べる
タイトル画面の表記 ©1991 SNK CORPORATION. SNK CORPORATION ©1991
コンティニュー回数 10回(コンテ画面で表示無し) 3回(コンテ画面で表示有り)
グラフィック表示 乱れる 乱れない

解説

難易度セレクトの有無

バーニングファイトA(以下A)はゲーム難易度を選べないのに対し、バーニングファイトB(以下B)はゲーム開始時に難易度を選ぶことができます。Aでは難易度選択画面を挟まずにそのままゲームが始まりますが、BではEASY、NORMAL、HARD、MVSの4種類から難易度を選択してゲームを始めます。なお、Aの難易度はNORMALに固定されており変更はできません。

Bで難易度を選択する時、MVSを選択すると瞬間的にカーソルがNORMALに合わさって決定されます。つまり、NORMALもMVSも同じ難易度ということになります。

なぜこのような仕様になったのかは定かではありません。MVS版バーニングファイトは、LEVEL1~8で難易度を区切らず、EASY、NORMAL、HARD、VERY HARDといった名称で直接難易度を設定する仕組みでした。家庭用のネオジオROM版の難易度MVSにVERY HARDを割り当てるわけにもいかないでしょうし、標準難易度であるNORMALをそのまま割り当てたのかもしれません。

タイトル画面の表記

タイトル画面のクレジット表記が異なり、Aでは「©1991 SNK CORPORATION.」、Bでは「SNK CORPORATION ©1991」となっています。

コンティニュー回数

Aはコンティニュー回数が10回まで、Bはコンティニュー回数が3回までです。Aはコンティニュー画面ですら残り回数が表示されませんが、Bではコンティニュー画面で残り回数が表示されます。

グラフィック表示

Aだとグラフィック表示がゲーム中殆どの場面で乱れます。全体的に崩れるわけではなく、キャラクターや背景に四角いノイズのようなゴミグラフィックが所々表示されるのです。特にエンディングで映し出されたシーンが縮小する場面では顕著で、縮小したシーンが酷く乱れます。一方、Bでは同じPOW3のネオジオROM本体(管理人の物は90000番台)で動作させているにも関わらず、グラフィックは正常に表示されます。

単にAが故障している可能性もありますが、過去にAを所持していた時(随分前に手放しています)はもちろん、クロスソードでも全く同じ現象に悩まされていたんですよね。しかも、その時のネオジオROM本体はPOW2でした。さすがにシリアル番号は忘れてしまいましたが…。

海外でも同様の報告があり、戦国伝承でも発生するんだとか。

この件についてはサンプル数が足りないので情報を募りたいところです。

バージョンの判別方法

ROMカセットの外観から判別する

ROMカセット正面のラベル、リュウ・サエバの肩付近から左右に横線が入っているものはAで、そこに横線が入っていないものはBです。※確実性の保証はできません

なお、この判別方法はバーニングファイトの全1スコアラーであるN氏からの情報提供によるものです。管理人もこの情報をもとに両バージョンを入手することができました。ありがとうございます!

ゲーム映像で判別する

上記のバージョン比較を参考にすれば判別しやすいでしょう。タイトル画面のクレジット表記を確認するのが手っ取り早いかもしれません。※確実性の保証はできません

なぜバージョン違いが存在するのか

わかりません(土下座)。

1990年に発売されたタイトルは翌年に廉価版の販売が行われたといった情報を見たことがありますが、バーニングファイトも何らかの理由で再販されたのかもしれません。

グラフィックの乱れが管理人だけの問題ではなかったとしたら、これが原因で修正したROM(B)を再販した、あるいは交換対応したのではないかと推測できますが…。

型番やJANコード、説明書の記載も共通なんですよね。特に説明書の記載が共通なのが驚きで、どちらのバージョンも難易度に関する記載が一切ありません。再販というより交換対応のほうがしっくりくるような。いや、途中で急遽修正ROMに差し替えたという可能性も?

どちらのバージョンがオススメか

グラフィックの乱れがなく難易度も選べるBがオススメです。

Aのコンティニュー回数が10回なのに対して、Bはコンティニュー回数が3回しかありませんが、これは殆どのネオジオROMソフトのクレジット数が4であることを考えれば納得できる仕様です。それにメモリーカードが使えますから、どの道コンティニューするのであれば大した手間にはならないでしょう。

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